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聖子… 君が好きだ!!

1980年のデビューから30年,「永遠のアイドル」として輝き続ける松田聖子さん。デビュー時,これからのこと,DNA を受け継ぐ神田沙也加さんのことを語っていきます。       

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SEIKO GRAPHIC GALLERY

今,手元に「SEIKO GRAPHIC GALLERY」という小冊子があります。
サイズは CD の歌詞カードをやや横長にした感じ,ざっと50ページ弱で,表紙には「SUPREME」と同じ衣装でポーズの違う聖子さんの小さな写真。
表紙の裏は「SUPREME」のジャケット写真。その横に目次。
以下に内容をお伝えします。

Part 1 New album "SUPREME"
SUPREME ~それは "至上の愛"
全曲の作詞とプロデュースを担当した松本隆さんのコメントが載っています。
「聖子さんの依頼でプロデュースをスタート。スタジオで一年振りに再会した彼女は洗いたての木綿のような笑顔で,歌声は休養前よりつやめいていました。
「歌うときはミセスじゃなくミスに戻ってよ。歌の中の聖子さんは永遠に青春してほしいからね」

「このアルバムは静寂で始まり,静寂で終わります。無数に夜空を飛びかう螢は,子供たちの小さな魂かもしれません。…
この地球はうすいこわれやすいガラスで出来ているような気がします。
『白いパラソル』の頃は普通のラブソングだったけれど,聖子さんの歌の成長に導かれて,詩のテーマも大きく深くなったようです。
"至上の愛" がこのアルバムをつらぬいているテーマです。
過去のどんなアルバムよりも,言葉とメロディーと歌とが密接につながりえた完成度の高いものになったと思います。
アイドルをはるかに超越した,文字通り,彼女の "聖なるボーカル" をお楽しみ下さい。

続いて「SUPREME」の楽曲の紹介です。

1. 螢の草原
神秘的な螢の音色が少しずつ広がっていくイントロは,このアルバムのテーマがそこに凝縮しているような印象を受けます。

2. 上海倶楽部
一転して軽い身のこなしのタップの音。不思議な上海の夜のパーティーの始まり。そこでは "踊る歌姫" 聖子があなたのパートナーです。

3. ローラー・スケートをはいた猫
久々のアップテンポナンバーに休養前とすこしもかわらない "POP Star" 聖子の魅力のすべてがつめ込まれています。

4. チェルシー・ホテルのコーヒー・ハウス
うわべだけの会話もつきてあとは二人の心をそのまま言葉にするだけなのに…

5. 時間旅行
作曲家 "SEIKO" が聖子へ贈る,哀愁味たっぷりのバラードです。詩の世界へぐいぐい引きこまれる,Vocal はまさに聖子の真骨頂です。

Side Two
6. 白い夜
童話の街に迷い込んだ彼女を導くのは,街のどこかにいるはずの愛。包み込むようなメロディにのせた聖子の "女の子らしさ" の表現はやはり抜群です。

7. マリオネットの涙
聖子が初めて "僕" の気持ちを男の子になりかわって歌い上げました。

8. 雨のコニー・アイランド
ダンサブルで明るいメロディが "片想い / ひとりぼっち" をいっそう哀しくさせます。

9. ローゼワインより甘く
緊張をやさしくほごしてくれるような気持ち良いサウンド。大人の甘い甘い誘惑のかけひき。聖子の Vocal も蒼い月の光の下,溶けてゆくよう…。

10. 瑠璃色の地球
"あなたとの恋" が普遍的な "愛" へと登りつめてゆく,その Scale の大きなテーマに,聖子は気負うところもなく,淡々と思えるくらいに歌うところが,逆に強烈な説得力を感じさせます。曲が終わりに近づき,ゆるやかにフェイドアウトしていくと,また A-1 の「螢の草原」が,再びフェイドインしてくるような錯覚にとらわれます。

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「君以上の娘にめぐり逢えたら 忘れるよ でも無理さ」
(from マリオネットの涙)

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